仙台のお土産といえば数多くの名物が思い浮かびますが、その中でも和菓子好きにおすすめしたいのが「喜久水庵」の千日餅です。今回はその中から「ずんだ味」をいただいたので、実際の食感や味わいを詳しくご紹介します。なお、今回購入したのは仙台駅構内にある「喜久水庵 けやきの森」です。駅ナカで気軽に立ち寄れる立地なので、旅の帰りに買いやすいのも魅力のひとつです。

パッケージと見た目

千日餅のパッケージは、和の趣を感じさせる落ち着いたデザイン。白を基調とした紙包装に、笠をかぶった旅人のようなシルエットが描かれており、どこか懐かしさを感じさせます。表には「千日餅」の文字と「ずんだ」と書かれており、一目で味が分かるのも嬉しいポイント。手土産としても、上品で格式を感じる見た目です。

袋を開けると、きつね色に焼き上げられた円形のお菓子が登場します。見た目はどら焼きや饅頭を思わせますが、それよりも生地がふっくらとしており、手に持つとしっとり柔らかさが伝わってきます。

構造と中身

割ってみると、中から鮮やかな緑色のずんだ餡がぎっしり。枝豆の爽やかな香りがふわっと広がり、見るからに食欲をそそります。生地と餡のバランスがちょうどよく、どちらかが主張しすぎることなく調和している印象です。

この「千日餅」の特徴は、生地そのものにあります。名前の通り“餅”を思わせるようなもっちり感があり、一口かじるとふわっとした柔らかさと、もちもちとした弾力が同時に感じられるのです。まさに和菓子と洋菓子の中間のような、独特の食感が楽しめます。

実際に食べてみた感想

最初に感じるのは生地のしっとり感。噛むとふわふわともっちりの中間のような食感で、甘さは控えめ。そこにずんだ餡の風味が合わさると、優しい甘みと枝豆ならではの香ばしさ、ほのかな粒感が口の中に広がります。

ずんだ餡は濃厚でありながらくどくなく、後味がすっきりしているのも特徴。枝豆の爽やかさと自然な甘みが活かされていて、和菓子があまり得意でない方でも食べやすい仕上がりになっています。ずんだの粒が少し残っていることで、滑らかさと食感のコントラストが生まれ、最後まで飽きずに楽しめます。

また、生地と餡の比率が絶妙で、どちらかが主役になりすぎることなく、お互いを引き立て合っています。まさに「生地とずんだがすごく合う」という言葉がぴったりです。

お土産としての魅力

仙台といえば、ずんだ餅をはじめとした枝豆を使ったスイーツが有名ですが、「千日餅」は持ち運びやすく日持ちもするため、観光のお土産に最適です。個包装されているので配りやすく、見た目も上品で年齢を問わず喜ばれるでしょう。

特に、定番のずんだ餅は冷蔵や冷凍が必要なことが多いですが、この千日餅なら常温で持ち歩けるのも嬉しいポイント。仙台駅構内の「けやきの森」のようにアクセスの良い店舗で購入できるので、旅の最後に立ち寄るのにも便利です。

まとめ

「喜久水庵の千日餅 ずんだ味」は、しっとりもっちりとした独特の生地と、爽やかで風味豊かなずんだ餡が絶妙に組み合わさった和菓子でした。ひと口ごとにほっとする優しい甘さが広がり、仙台土産としてはもちろん、自分へのちょっとしたご褒美にもぴったり。ずんだスイーツをまだ試したことがない方にもおすすめできる逸品です。

仙台に訪れた際には、ぜひ手に取って味わってみてください。