はじめに
仙台・秋保温泉の「スーパーさいち」といえば、その名を一躍有名にしたのが名物の“おはぎ”です。
地元の方から観光客まで幅広く愛されるその味は、今では仙台駅でも購入することができます。

販売場所は、S-PAL仙台東館2階「伊達のこみち」にある「東北めぐり いろといろ」。こちらでは毎週木・金・土曜日限定で販売されており、平日でも朝から大行列ができるほどの人気ぶりです。

実際に訪れた日も、販売開始の午前10時前にはすでに50人以上が並んでいました。確実に購入したい場合は、少なくとも9時半ごろから並ぶのがおすすめです。販売数には限りがあるため、出遅れるとすぐに売り切れてしまうことも珍しくありません。行列に並んででも食べたい――そんな強い思いを抱かせるのが、さいちのおはぎの魅力といえるでしょう。
価格は1パック350円で2個入り。コンビニスイーツと変わらない価格帯でありながら、手作りの大ぶりなおはぎが2つ入っているため、圧倒的な満足感があります。食べ応えがしっかりあるので、ちょっとした軽食代わりにもなりますし、お土産にも最適です。
味のラインナップと感想
さいちのおはぎは定番の「あんこ」「きなこ」「ごま」の3種類を購入しました。それぞれに特徴があり、どれも素材の良さと手作りならではの温かみが感じられます。
あんこ


まずは一番人気ともいえる「あんこ」。ふたを開けると、小豆の香りがふんわりと広がります。一口食べると、しっとりと炊き上げられたあんこの優しい甘さが口いっぱいに広がり、自然と笑みがこぼれるほど。特徴的なのは、あんこの量の多さです。もち米の部分をしっかり包み込むようにたっぷりとのせられており、あんこ好きにはたまらない贅沢な仕様。甘すぎないので、最後まで飽きずに食べられます。
きなこ


続いて「きなこ」。表面には香ばしいきなこがたっぷりまぶされていて、開けた瞬間から香りの良さが際立ちます。きなこの香ばしさとほのかな甘みがもち米の素朴な味わいを引き立て、後を引く美味しさ。量も十分で、ひと口ごとにきなこの風味がしっかり楽しめます。シンプルながら飽きがこない味わいで、幅広い年代に愛されるのも納得です。
ごま


最後に「ごま」。パックを開けた瞬間から黒ごまの香りが立ち上がり、食欲を刺激します。表面には細かくすりつぶされた黒ごまがびっしりとまぶされており、その量の多さに驚かされます。ひと口食べると、ごまの香ばしさとほんのりとした甘みがもち米と絶妙に絡み合い、口の中いっぱいに広がります。特にごまの風味が好きな方にはたまらない一品で、あんこやきなことはまた違った魅力を楽しめます。
まとめ
仙台・秋保の名物「さいちのおはぎ」は、仙台駅でも手に入ることで、観光客にとっても身近な存在になりました。木・金・土曜日限定の販売ではありますが、その分特別感があり、並んででも食べたいと思わせる力を持っています。
ひとつひとつが大きく、素材の風味を生かしたシンプルながら深い味わいが特徴。あんこの贅沢さ、きなこの香ばしさ、ごまの力強い風味と、どの種類も甲乙つけがたい美味しさでした。価格も手頃で、お土産にも自分用にもぴったりです。
仙台を訪れる際には、ぜひ一度並んで味わってみてほしい逸品。行列の先に待つのは、素朴でありながら忘れられない味わいのおはぎです。



