赤福といえば、伊勢名物として有名な「赤福餅」を思い浮かべる人が多いはず。今回いただいたのは、少し特別な一箱「白餅黑餅」。白と黒、2つの味を食べ比べできる商品で、見た目の上品さも相まって“いつもの赤福”とは違った楽しみがありました。お茶の時間がちょっと丁寧になる、そんな和菓子です。

商品概要(公式サイトより)

公式サイトによると、黑餅は宝永の時代を経て明治のころまで作られていた「素朴な黒砂糖味のお餅」。白餅は、平成から令和に手がけた「白小豆餡の清らかさを込めたお餅」とのこと。江戸から令和に続く味の移り変わりを楽しんでほしい、というコンセプトが面白いです。

さらに「白餅黑餅に込めた思い」として、コロナ禍で店舗休業が続き、お客様を迎えられない苦しい日々の中で「少しでも明るく前向きな気持ちになってもらえるように」と新しい商品づくりに取り組んだ背景が語られています。

黒は“生まれたての純朴なもの・可能性”、白は“清らかで洗練されたもの・邪気を祓う象徴”。影があるからこそ光もある、これから光に向かって進む一歩になれたら——そんな願いを込めて誕生したそうです。

内容は8個入(白餅4個、黑餅4個)、価格は1,100円(税込)。

見た目

箱を開けると、白と黒のお餅が交互に並び、コントラストがとてもきれい。すっきりとした配列で、見た瞬間に「上品だな」と感じました。表面はなめらかで、赤福らしいやわらかさを想像させる質感。サイズ感も大きすぎず小さすぎずで、食後のデザートやお茶請けにちょうどよさそうです。

パッケージは「天地人」をイメージしており、白餅の白は天(雲)、黑餅の黒は地(稲穂)、右肩の赤福ロゴの赤は人を表しているとのこと。背景を知ってから見ると、箱のデザインまで“意味がある”のが伝わってきて、手土産にも向いていると感じました。

まず黑餅。口に入れた瞬間、黒砂糖のコクがふわっと広がり、素朴で落ち着いた甘さが印象的でした。甘みはしっかりあるのに重すぎず、香ばしさと一緒にすっとほどけていく感じ。濃いめの緑茶やほうじ茶と合わせたくなる、和の安心感がある味わいです。

続いて白餅。こちらは白小豆餡ならではの、澄んだやさしい甘みが特徴。黑餅に比べると軽やかで、後味がすっと消えていくような上品さがあります。甘さの輪郭がきれいで、食べ進めてもくどさを感じにくいのが良かったです。

白と黒で方向性がはっきり違うので、交互に食べると味の印象が切り替わって楽しい。食べ比べが前提の商品だからこそ、8個(各4個)というバランスも絶妙で、最後まで飽きずに食べられました。

まとめ

赤福「白餅黑餅」は、単なる“味違い”ではなく、江戸から令和へ続く味の変化や、明るい気持ちを届けたいという思いが込められた一箱でした。黑餅の黒砂糖のコクと、白餅の白小豆餡の清らかな甘み。対照的なのにどちらも赤福らしく、食べ比べるほど魅力が伝わってきます。

定番の赤福餅が好きな人はもちろん、いつもと違う赤福を試したい人や、話題性のある手土産を探している人にもおすすめ。お茶の時間を少し丁寧にしてくれる、上品で満足感のある和菓子でした。